池田桃果「いざない gallery × community」
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建築学生の共通点である作品を媒体にし、設計作品や研究内容の展示を通してコミュニティを誘発させ、学生同士の新たな出会いや繋がりが生まれるように設計を行った。まるで建築学生のための美術館でもあるかのように作品から学び、吸収し、それを共有できる場を設けることで学生同士が高め合っていくことができるキャンパスを目指す。
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△構成・AA'断面図
外側に共有スペースを置くことで、都心のキャンパスでありながらも内に閉じ込めずに外に空気に触れながら学べる。フロアによって内側にも共有スペースを広げていき、それに伴い外と内の廊下幅に緩急をつけ、アクティブラーニングスペースや展示コーナーを設ける。スキップフロアで積層し、スロープで繋いでいくことでフロア間の分断を防ぐ。
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△南立面図・東立面図
ファサードとしても展示品を見せていくことで周囲の目を引き、ここに通う学生だけでなく他大学の学生や講師、地域の発信していく。
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△1階平面図
キャンパスの団欒の場・他大学の学生との交流の場。天高7mと5mでフロア全体を全て共有スペースにし開放感のある空間にした。
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△2階平面図・3階平面図
主にデザインスタジオを置き、学びを構築する場。廊下の幅に緩急をつけることで教室からすぐのところに展示コーナーやアクティブラーニングコーナーがあったり、外に出てテラスでリフレッシュしたりできる。
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△4階平面図・5階平面図
研究室や院生室、会議室を置き、学びを追求・共有する場。1フロアごとにアクティブラーニングスペース、工作スペース、展示コーナーを兼ね備える。回廊する廊下に作品を並べることで、友人や先輩の作品を見てインプットしたものを、廊下から繋がるアクティブラーニングスペースでアウトプットすることができ、コミュニティにも繋がる。
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△6階平面図
4.5階同様学びを追求・共有する場かつ南側のスキップフロアの天高5mを活かし、上階の憩いの場・団欒の場。室内に共有スペースが多い分、外のテラスの割合を多くし、息抜きに外でも活動可能にした。
講評:建築学科の学生の作品や、その作品を介した活動、学生の活動自体がファサードを彩る建築である。街と建築の境界面には、屋外と屋内のギャラリーが入れ子状に配置されると同時に、外と内のギャラリーは緩やかなスロープ形状を取ることによって、グランドレベルから最上階までの各室のプログラムを緩やかにつなげる。このようなシンプルな構成も魅力であるが、何より、中央の各室をスキップフロアとしたり、内と外のギャラリーの幅をその場その場で変化させるといった、空間の大きさや関係性の形に具体的に向き合ったその設計が素晴らしい。(今村水紀)